喪女がディルドを購入した話 その後②
ディルドを購入してから半年が経過した。
ちょうど消費税が増税されたタイミングだったので、印象に強く残っている。10月の、少し肌寒いネオン煌めく大都会歌舞伎町で1人の喪女は、ディルドを購入していたのだ。
半年も経つとやはり、ディルドの扱いも手馴れたもので準備も後片付けも手際よく行うことができるようになった。人間とはやはり、積み重ねの学習の上になりたっているのだとディルドを通して痛感した。(は?)
近況であるが、ディルドのおかげでハッピーライフハッピーホーム(金)タマホームを送っている。
ちんぽが入った時のあの満足感はなんなんだろうか。そう考えていると夜も眠れないし、頭の中で草彅剛が一本満足バーのダンスを踊り始めるのであまり考えないようにしている。
しかし、いい事ばかりではない。
前回のブログでも書いた通り、私はディルドのせいで潮吹きができる体質になってしまった。
自分の身に降りかかるまでは、潮吹きなどエンターテインメント。エロ同人とAVの中でしか起こらないまやかしだと思っていたのだが、出来るようになってしまった。
その威力たるや凄まじく、美しい曲線を描きながら出ていくものだから、最初は幻覚かと思ったほどである。
量も普通のおしっこぐらい出るので、とうとう私はディルドを買うという恥辱だけではなく成人してまでおしっこを漏らすのか?と自身を叱責しそうになったが、明らかに色も匂いもおしっこではなかったので、多分おしっこじゃないんでしょうという結論に達した。そうでもしないと私の自我とプライドはズタボロになってしまう。
あまりにもすごい量が出るので、ボヤくらいは鎮火出来そうだなと思った。
同時に、探究心の強い私はどれくらい出ているのかを知るため、潮を吹きそうになったら洗面器に貯めて、それをプラスチック製の使い捨てコップに移し替えることにした。
300mlは入るコップ。
私はいつも200mlの献血をしていた。
それよりも若干や多い量が入るコップとなると、かなりの容量であることがわかった。
あの輸血パックにタプタプ入っていた血液でさえ、かなり重量感があるように思えたからだ。
私はいつも、ディルドを使用する際にステージ選択として(は?)お風呂場を選んでいる。
理由はもちろん後片付けが楽だからだ。
自室から洗面台に行くには、まず隣接している父の部屋の前を通る必要がある。父は突然出てきて突然引っ込んでくるめんどくさいRPGの敵キャラみたいな過ごし方を我が家でしているため、油断ならない。しかも大抵私が来て欲しくないタイミングで来る。やはりめんどくさいRPGの敵キャラなのだ。
また、我が家は廊下を挟んで 右に洗面台、左にキッチンがあるという作りのマンションになっている。
「ディルドを所持した不審者(21歳 女性)が住み着いているのはもはやホーンテッドマンションにほかならないのでは?」というご意見が聞こえてきそうだが、亡霊を100人集めるくらいなら私はちんぽを100本集めて食べ比べ味しらべ(味しらべは非常に美味しいおせんべいです。)するのでどうか安心して欲しい。(は?)
つまり、自室を抜けて洗面台でちんぽをじゃぶじゃぶ洗うにはそれなりのリスクを背負わねばならないのだ。 特に自分の名誉においては 非常に慎重派な人間なので、リスクを取ることはなるべく避けたかった。友達ならまだしも家族にディルドの事がバレるなど、言語道断だ。死んだ方がマシである。
なので、基本的にはお風呂を使用していた。すぐに洗えるし、タオルもあるし、潮を吹いても大丈夫。
まさに楽園。
だが、お風呂場は音が反響する。
そのため、私の股間から奏でられる旋律もより増幅されて派手な音になっているのではないか。
そう考えると、実際はそんなに量が出ていないのではないか。という説に至った。
私の見解はこうで、おそらく大さじ3くらいしか出ないんだろうと思っていた。
エロ同人だって おまんこから ぷしっ❤とかわいい音を出しながらミスト化粧水ぐらいの量しか出てないし、そうなんだろうと。
直径20cmほどの洗面器には、私が今しがた出し終えたばかりのブツが漣の様に揺れていた。
いかんせん洗面器が大きいので、どれくらいの量が出たのかは一見してわからない。
試しに傾けてみるとまぁまぁの量がたぷん、、、と姿を表したので、私はまずここで爆笑した。
大さじ3じゃねーじゃん。と。
しかし、希望を捨てては行けない。
まだコップに移していないではないか。
ここからが本番。
名画 牛乳を注ぐ女
あの時の私は、多分あんな感じだったと思う。
最後の1滴まで注ぎ終えた後、だいぶ濃いめに希釈したキッチンハイターを洗面器にぶち込み、
さて、お手並み拝見と行きましょうかね(暗黒微笑)とコップを見ると、300mlのコップに対し6割ぐらいまで入っていて、愕然とした。
私はこんな量を一気に排泄できる能力を持っていたのかと。
知らないうちに能力を与えられ、その力が強大化。次第に自分では制御不可能になり、暴走を始める。
これは紛れもなく今の私の状況であり、そして能力者物で主人公に殺されるタイプのキャラの特徴である。
誰も傷つけたくない!俺から離れてくれ!!
私の膀胱と膣はもう狂ってしまったんだろう。
そして、10月からディルドを使用していた私はあることに気づく。
そう、お風呂場が寒いということに。
いくら湯船で温まってもディルドで遊んでいたら湯冷めする。これでは体調を崩しかねない。あとやっぱゴツゴツした床じゃなくてふわふわのお布団がいい。と思ってしまった私は、ベッドの上でやってみようなどと思い立ってしまう。
何故そんなふうに思ったのかはわからない。
だが、人間はお布団や犬、猫を始めるとするもふもふふわふわの物に弱いのだと思う。
やはりお布団は安心感が違う。暖かいし、肌触りがいいからリラックス出来て、心置き無く楽しめる感じがあった。いつもより快感が増した気さえしたのだ。
よかった、やっぱりお布団って最高!
お布団は死んだ。
1人でもくもくと洗濯をして、ごうんごうん回る洗濯機をぼーっと遠くから見つめながら、私馬鹿だなぁとしみじみと思ったりなんてした。
水没。あれは水没という他なかった。
水溜まりというかもはや災害レベルだったので、一刻も早い対応を迫られる状況になってしまい、死ぬほど疲れているにも関わらず早急に洗濯機にぶち込むミッションが与えられてしまった。