喪女がタトゥーを入れに行った時の話
ファーストタトゥーを入れてから早一年。
これがワイのファーストタトゥー。
で、最近入れたばっかりの二個目。
どっちもめちゃくちゃにお気に入り。
これもなんかの節目だろうし、これからタトゥーを入れたい、入れる人のためになればと思い、タトゥーについて語ります。
~ファーストタトゥーの思い出~
ずっと前からタトゥーを入れたいとは思ってて、ある日突然その欲が爆発して、すぐに近所のタトゥースタジオに電話しました。
当初は唇の裏に入れる予定だったんですが、
「あー(笑)唇の裏っすか(笑)
唇の裏って結構線がガタガタになったりするんであんまりオススメしないですね(急なガチトーン)」と言われ、
"それはおまいらが頑張るところちゃうんか?"と言いたくなる気持ちをぐっと堪え、
「じゃ、じゃあ、胸と鎖骨の間でオナシャス....(チー牛)」
と伝え、明明後日の予約を強奪。
この時点ではデザインもなにも全く決まっていない状態。
朧気に「蛇の鱗いれたらかっこいいなぁ~蛇好きだし~ 一部分だけ鱗になっちゃったよ~みたいな感じにしたいな~」などとむにゃむにゃ言うなどする。
施術の前日、急に鱗に目ん玉を合わせるデザインを思いつく。
なんか、白目むいてる目ってかっこよくないすか?
かっこよくない?あ、すみません。
画力がないので描けるわけもなく、ぼんやりとしたイメージを思い浮かべながら当日タトゥースタジオへ。
雑居ビルの中にある扉を開くと、めちゃくちゃガタイのいい、首から足首までびっしりタトゥー入ったグラップラー刃牙に出てきそうな人が出てきて
死んだな
と思った。
浅黒い肌に所狭しと描かれた和彫りたち。
黒人の友達が Japanese traditional tatooって言ってたのを走馬灯のように思い出す。
「わぁ~^こんにちはぁ~^」
良かった、いい人そうだ...
その後応接間みたいなところに通され、
一緒にiPadでPinterestを見ながらイメージを固めていき、刃牙がどんどん下絵を完成させてくれる。
私はこだわりが強いので、まつ毛の量にだけはめちゃくちゃ拘った。刃牙は心優しいので私がどんだけ注文をつけても丁寧に対応してくれたが、その顔には「こいつなんでそんなまつ毛に執着してんだ?」
と書かれていた。
下絵をサイズごとに何パターンかつくってもらい、肌に当ててイメージをさらに固めていく。
想定していたよりも少し大きめのサイズで彫ってもらうことに。
緊張と不安でドキドキでゲロぶちまけそうになりながら 施術台の上に寝る。
電マみたいな音を立てるタトゥーマシーンを前に怯えるワイに対し、飴を噛み砕きながらタトゥーマシーンを握りしめながら近づいてくる刃牙。
「行きますね~ん」
「ハッ、ハヒッ...!」
全然痛くなかった。
あんだけビビった意味ってなんだよ。
例えるなら、カッターでちょびっとずつ薄く切られてる感じ。全然耐えられるし、ドマゾの私にとってはちょっと気持ちいいくらいだった。
「痛くないですか~^?」
「ハイ...」
無言で彫り進めていく刃牙と天井を見つめるワイ。
異質な空間がそこにあった。
思ったことがある。
刃牙、飴めっちゃ食う。
ずっと食べてる。
舐めるとかじゃない。噛み砕いて食べてる。
もうずっと。噛み砕いたら新しいの出して、また噛み砕いたら新しいの出して..ってずっとやってる。
タイムロス凄くない?
刃牙、こんな強面なのに飴好きなんだ...可愛いぢゃん...と思い、そっと刃牙の顔を見たら
瞳孔がガン開いてる。
えっ、怖い。なんで???????
マジでなに??????????????
まさかー。
ヤク中...?!
SHO - 薬物はやめろ "ヤクブーツはやめろ”(OFFICIAL MUSIC VIDEO) Japanese HIP HOP - YouTube
ヤク中は口寂しくなりやすくて、飴とかめっちゃ食うって聞いたことがある。
途端に刃牙の事が怖くなり、ワイはそっと聞いてみた。
「あの...お兄さんって...その...タバコ禁煙中とかですか?」
頼む...!禁煙中であってくれ...!
「えっ?だいぶ前に辞めましたね。」
「アッ...そう....」
やっぱりシャブ中じゃねぇか...!!
「飴ずっと食べてるから、禁煙中で口寂しいのかなぁって。あはは...」
「もう、"癖"になっちゃってるんですよね。」
キルアさん?!?!
相変わらず瞳孔がガン開きでまじで怖すぎたのでそれ以降は一切触れず、ワイは寝逃げしました。
起きたら筋彫り(アウトラインを描く作業)は終わってて、色入れが始まってた。
色入れの痛みは、日焼けしてヒリヒリした肌に電動歯ブラシ当てられるみたいな痛み。伝われ。
そんなに痛くない。ウトウトしながらやってもらってたら、カーテン越しの待合室の方から
「質のいいMDMAが入ってよォ」などと電話で話している客の声が聞こえ、治安終わってんな世紀末かよと思う。
そんなこんなしてるうちに施術は終わった。
完成した直後の写真が上に張りつけたやつである。
入れたばっかなので赤みが出ている。
代金をお支払いし、刃牙に見送られながらタトゥースタジオを後にする。
かくして、私のファーストタトゥーは終わったわけだ。
二回目のタトゥーのことも書こうと思ったが、特に面白みもなかったので割愛する。
でも痛みは圧倒的に二回目の方が痛かった。
あばら骨の上はかなり痛みを伴うのでここにいれたい人はある程度覚悟をもって入れた方がいい。
どうしても痛みが不安な人は、個人輸入で表面麻酔を買って、塗ったらいいと思う。
でも、私的にせっかくタトゥーやピアスなどの身体改造をするなら、その痛みも楽しんだ方がいいと思っている。
そんなにナーバスにならず、自分の思い描くデザインを肌に刻んで欲しいなぁと思う。
私は今後、唇の裏、太もも、左鎖骨下、おなかに入れる予定だ。
それでは皆さん良きタトゥーライフを。