おにぎりちゃんのブログ

書きたいことを書いてます。

推しの概念香水を作って貰っている話。

推しの概念香水を作った。

昨日注文してこれから制作してくれるらしいので手元には届いていない。

推しは某O坂でべじょのヌルデさんとヤシブでべじょのユメゲンです。よろしくおねがいします。

ここに至るには色々な理由が複数絡み合っている。

私は基本Chloeのオールドパルファム(オールドファッションと間違えやすい。ミスタードーナツの精に取り憑かれている。)か、Lushのボディースプレーばかりをつけており、あまりラインナップに富んでいない。

ユメゲン(夢野幻太郎氏の略)の公式から発売されたオードトワレも所持しているが、あまり香りが好みでなく、あまり使用していない。そのままユメゲンの祭壇にお供えしてある。

具体的にユメゲンの香りがどういう香りかというと、

ー蓋を開けた瞬間、マッハ5の速度でやってくるおばあちゃんの家の香り。お線香。仏壇。高齢者が持ちがちな香り袋。底に漂う甘い香り。時間が経つとちょっとウッディになるのが余計ムカつく。

そんな一品であった。あの香りはユメゲンが身につけるからこそ際立つのであり、私がつけたら祖父母宅を訪問してきた人になってしまう。

結局、いつも冒頭に書いた二つしか使わないのであるが、そろそろ香りにも飽きが来ていた。というか鼻が慣れてしまってつまらない。

新しい風をいれるべき時なのだ。

そもそも、本当は歌舞伎町のランドセルを買う予定だったのだ。

だというのに、なぜか私が買いたかった色は公式ページから姿形も無くなっており、代わりに生気を搾り取られたような、老婆の乳首によく似た薄〜いピンクにすげ替えられていた。

あの可愛いピンクは見る影も無くなっていたのだ。ウケる。

有り余る富。椎名林檎と化した私を、冷たい目で見つめてくる諭吉。そんな目で見るんじゃないよ。

急に十万ちょいが自由なお金として浮上してきたため、もうなにを買えばいいのかわからない。

私はあまり物欲がある人間ではないから、こうなってしまうと浮遊霊のようにふわふわと彷徨ってしまう。

 

色々模索した中で見つけたのがオーダーメイドで香水を作れるサイトだった。かなり値段も良心的で、推しの香りを作るというのはオタクにとってのdreamであるから、きづいた時には注文ボタンを押していた。

決済が完了すると、メールにカウンセリングシートというものが送られてくるらしい。

カウンセリングシート......!

そんなものがあるのか.......!

畏怖しながら送られてきたリンクを押すと、バーっと質問一覧が表示される。

 

年齢

血液型

好きな映画

好きなフルーツ

コーディネート、好きなブランド

そして、希望欄に詳しくパーソナリティなことを書いて欲しいとあった。

 

年齢26歳

血液型B型

好きなフルーツ

 

ここで私の手は止まった。

好きなフルーツ.....?

とりあえず私はキウイが大好きだし、キウイは緑色なので髪の毛が緑色なヌルデさんもきっと好きだろうと思い、キウイフルーツと書き込む。

パイナップルも好きそう、と思ったが、パイナップルを食べすぎた時特有のベロのチクチク感を思い出すとともに、イマジナリーアマグニヒトヤが現れ「俺には嫌いなもんが二つある。一つ、酢豚の中に入ってるパイナップル」と言い出したので、パイナップルはやめた。

他にもりんご、マンゴーなどいろいろ思いついたが、何故か最終的に辿り着いたのはバナナ という答えだった。特段バナナが好きなわけでもなく、ヌルデさんもバナナはそんなに好むイメージがないのに勝手にバナナと打ち込んでいた。怖い。

私の中に眠るゴリラ遺伝子がそうさせたのだろうか。

これでバナナの香りの香水が届いたら私はきっと瓶ごとかち割ってキングコングのように暴れ回ってしまう。どうかバナナでは無いことを願いたい。

 

次の質問は コーディネート、ブランドだった。

腐ってもアパレル店員。おおよそマネキン5体分は作れるであろうコーディネートを書いた。

オタクの呼吸 壱の型 早口。

色、形、素材。全てにこだわり、似合いそうなブランドも全て羅列した。

どこからどう見ても完璧。100点満点中120点の仕上がり。

そんな私に下された判決は

"128文字以内で記入してください"

ゲロを吐き散らかすかと思った。

今しがた打ち込んだばかりの文章を消していく。我が子を殺めるような気分に陥り、オタク、涙。

 

気を取り直して 好きな映画の項目に移る。

私はコメディ物や恋愛映画を全くと言っていいほど見ない。

「恋愛モノは展開が決まっている。

くっつくか 別れるかのどちらかしかない。人が死んで始めて面白い」というサイコパスな母親の教えにより、あまり恋愛モノを好まない体質になってしまった。カエルの子はカエル。サイコの子はサイコ。

また、感動するようなものも号泣してしまって非常に疲れるから見ない。(と、いいつつすみっコぐらしの映画は見た。大好きなので。)

なのでSF ミステリー ホラー アクションのみに限られてしまい、知識が偏っている。

多分ヌルデさんはお笑い芸人なのでコメディものも好きなんだろう。唯一、最近Amazon Primeでみた

Drドリトルを書いておいた。

 

最後、パーソナリティな情報を記入していたのだが、ヌルデさんという人物に真っ直ぐ向き合い、深く考えれば考えるほど、好きという気持ちが溢れ出して止まらなくなってしまい、最終的に不整脈、顔の火照り、手の震えが症状として現れ、何がなんだか分からないがヌルデさんが好きだ....という情緒不安定さを抱えながらも書ききった。

しかし、またもや文字数制限の壁にぶち当たり、非常に簡素な説明になってしまった。悔しい。

128文字ってそれもうTwitterの文字数制限より少ないじゃないか。そりゃあ皆 「まって」「むり」の短い単語で推しへの愛、想いを伝えるようになるだろう。たった数文字ではあるが、そこには計り知れないほどの思いが詰め込まれている。

 

私の本当は長文で送りたかったが、それはそれで調香師の方をビビらせてしまうだろう。

130字前後で文字数制限をしているのにオタクから長文でカウンセリングシートが送り返されてきたら間違いなく怖い。

 

ちょっとおセンチになりながら出来上がったカウンセリングシートを送信。

出来上がりには1ヶ月弱かかるらしい。

その間にヌルデさんに似合いそうなtシャツを用意していくことにする。届いたらtシャツにふりかけて吸い、細かく砕いて炙り、静脈から注入する予定だ。

 

1ヶ月後が待ち遠しい。